「私も高校生の頃にフランス語を勉強したけどまだそんなにうまく話せません」。フランスで暮らしながら日本語を学ぶ生徒らに、皇太子さまがそうフランス語で語りかけると「ふふふっ」と安心したような笑い声が聞こえました。27年ぶりに訪問したフランスで、パリ市内にある学校を視察した際の一幕です。

 皇太子さまは9月7~15日の日程で、フランスを公式訪問しました。幕末に日仏が修好通商条約を結んでから160周年となるのを記念してフランス政府から招かれ、南東部リヨンや、ワインで有名なブルゴーニュ地方、パリなどを巡りました。来年5月の新天皇即位を控え、現地では「次の天皇」と話題になる中、得意の語学と飾らない人柄で、日仏の若者らと交流。皇太子として最後になるとみられる公式親善の旅に同行取材しました。

 フランスでの最初の滞在地は南東部リヨン。美食の街として知られ、絹織物を通じて古くから日本との交流もあります。到着翌日の8日、訪問先のリヨン補習授業校でちょっとした「ハプニング」が起こりました。

 視察を終えた皇太子さまが学校を出発しようとしたときです。見送りの子どもたちの中にいたバイウ江美里ちゃん(4)が「プリンス?」と皇太子さまに尋ねました。皇太子さまが「そうです」と答えると江美里ちゃんは「頭が違う」と繰り返します。皇太子さまは両手を頭の横に上げ、「頭が?」と不思議そうでしたが、すぐに王冠がないことを指摘されていると気づいた様子。江美里ちゃんに「持ってくればよかったね」と笑いかけると、周囲は和やかなムードに包まれました。

 この日はその後、リヨン市長主催の昼食会、リヨン織物博物館視察、日仏関係者との懇談と行事が立て込みました。日差しがややきついくらいの秋晴れ。皇太子さまのための昼食会がリヨン市庁舎で開かれた際には、どこから飛んできたのか、1機の飛行機が真っ青な空に、漢字で「日本」という文字を、飛行機雲で描きました。思いがけない空からの歓迎メッセージでした。

 日仏関係者との懇談では、サッ…

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