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 ドイツ東部のザクセン・アンハルト州ケーテンで8日夜、アフガニスタン難民の男2人とけんかになったドイツ人男性(22)が死亡する事件があり、翌9日夜、極右勢力による抗議デモに発展した。ドイツでは8月下旬にも難民による殺人事件を契機に大規模なデモがあり、緊迫した状況が続いている。

 警察当局などによると、アフガン難民の男2人が女性問題をめぐって口論となっていたところに、ドイツ人男性2人が割って入り、けんかの末、ドイツ人男性の1人が死亡した。アフガン難民の2人(18歳と20歳)は当初、殺人の疑いで拘束されたが、司法解剖の結果、直接の死因は心不全だったことから、傷害致死などの容疑に切り替えて捜査している。

 極右によるデモは事件現場の公園付近で始まり、ネットの呼びかけに応じて州内外から約2500人が参加。「外国人は出ていけ」「われわれこそが国民だ」などと訴えて市内を行進。「国家社会主義をいま」などとナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)を彷彿とさせるシュプレヒコールも起きた。

 死亡した男性の兄弟が極右の活動家で、今後デモが過激化する可能性もある。9日のデモでは報道陣に対し、撮影した写真を削除するよう詰め寄る場面もあった。(ケーテン=高野弦)