[PR]

 夏の高校野球三重大会と甲子園の優勝校のために三重県四日市市小林町の松田忠雄さん(85)が手作りしているガラスの記念盾とコップが今年も完成した。12日に白山高、13日に大阪桐蔭高を訪れ、直接届ける。松田さんは「100回大会までは」と頑張ってきたが、届けた先での笑顔に励まされ、「まだ続けられそうです」と話している。

 記念盾は圧縮空気でガラス面に砂を吹きかけて文字や柄を刻むサンドブラスト工法でつくる。白山の盾は特別な曲面のある縦27センチ横35センチの大きさで、三重大会の組み合わせやぐらを描いて、勝ち抜いた軌跡が読み取れる。

 今年は高校野球の100回記念でもあり、大阪桐蔭の盾は、さらに簡単には手に入らなくなった大きめの曲面ガラスを使った。縦35センチ、横50センチ。選手へのコップは個々の名前入りで、学校に届けた時にマネジャーらの名前を聞いて、追加で作って贈る予定だ。

 松田さんが記念盾のプレゼントを始めたのは2001年。「振り返ると、あっという間でした」。16年からは友人で八王子町で会社を経営する吉川進司さん(70)が相棒になり、吉川さんの会社に勤める後藤智美さん(46)が松田さんの指導を受けて工法を覚え、みんなでつくっている。

 松田さんと吉川さんは毎年、車を運転して優勝校に届けている。相手に気を使わせないように、事前に連絡せずに飛び込み訪問しているが、「どこも歓迎してくれます」。それが制作の苦労を吹き飛ばすという。(中根勉)

こんなニュースも