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 体操の宮川紗江選手が日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長と夫の光男副会長からパワーハラスメントを受けたと訴えた問題で、日本体操協会は10日、臨時理事会を開き、第三者委員会(委員長・岩井重一弁護士)の調査対象である塚原夫妻の職務を一時停止すると決めた。第三者委の結論を受けて最終的な決定をするまでで、千恵子氏は常務理事職も停止された。

 協会は当初、東京五輪の団体予選を兼ねる世界選手権が開幕する10月末までに調査が終わることを想定していたが、第三者委が「調査の期限を切ることはできない」と主張。これを受けた協議で、「このままの態勢では現場の選手やコーチに影響が出る」との結論に至ったという。強化本部長代行を立てるかなど、世界選手権に向けた女子チームの態勢は近日中に詰める。

 また、宮川選手の代理人弁護士は10日、朝日生命が株主となっている会社の顧問弁護士を第三者委の岩井委員長が務め、一方で塚原夫妻が朝日生命体操クラブを運営していることなどを指摘し、第三者委のメンバー変更を求めた。しかし、協会は「岩井氏と朝日生命は何の利害関係もない」と結論づけた。岩井氏は10日付で同社の顧問弁護士を辞任、第三者委は予定通り同日に調査を始めた。(浅野有美、平井隆介