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 ロシア政府主催の国際会議「東方経済フォーラム」が11日に始まった極東ウラジオストクで、北朝鮮政府が建国70年と旧ソ連との国交樹立70年を記念する「博覧会」を開催し、話題になっている。伝統的な友好関係を強調するとともに、経済制裁の緩和に向けた雰囲気作りを醸成するねらいがあるとみられる。

 市中心部にある海浜公園に三つの展示ブースを設けて8日に始まった。手縫いの絵画やニンジン茶、化粧品、書籍など、国連安全保障理事会の制裁の対象外の物品を販売し、平壌の発展ぶりを強調する写真を展示。大型スクリーンでは北朝鮮の芸術団の公演が大音量で流されている。北朝鮮政府関係者によると、先週末には10万人以上が訪れたという。

 子どもや女性たちが共産主義のもとに一致団結するというストーリーの「革命歌劇」の映像に見入っていたレオニド・ブラソフさん(72)は「ソ連時代を思い出して懐かしい」と話していた。

 一方、北朝鮮の金英才対外経済相を団長とする経済代表団は10日、同フォーラムに参加するためにウラジオストクに到着した。ロシア政府は金正恩朝鮮労働党委員長を招待していた。(ウラジオストク=武田肇)