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 米国務省は10日、パレスチナ解放機構(PLO)がイスラエルとの中東和平交渉に乗り出していないとして、ワシントンにあるパレスチナ代表部(大使館に相当)を閉鎖させると発表した。トランプ政権はパレスチナに対する援助を次々と打ち切っており、和平交渉への圧力をかけた形だ。

 国務省は声明で「PLOはイスラエルとの直接的で意義ある交渉開始に向けて踏み出していない」と指摘。「PLO指導者は見てもいない米国の和平案を非難し、和平に向けた米政府の関与を拒否した」と批判した。閉鎖の時期には言及しなかった。

 米政府は昨年11月に交渉開始がなければ閉鎖するとパレスチナ側に警告していた。トランプ政権は今年8月、パレスチナ自治政府に向けた2億ドルの経済支援の撤回を表明。さらに国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出金を完全に停止すると発表するなど相次いで支援を停止している。(ワシントン=杉山正)