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 国際NGO「国境なき医師団」(MSF)は10日、リビア沖で今月初旬にボート2隻が沈没し、子ども20人以上を含む100人以上が死亡したとの声明を出した。生存者の証言をもとに発表した。ボートにはアフリカ諸国から欧州を目指した難民や移民が乗っていたとみられる。

 MSFの声明によると、それぞれ160人以上を乗せた2隻のゴムボートが1日にリビア沿岸を発った後、1隻はエンジンの故障、もう1隻は空気が抜けて沈没した。スーダン人、ナイジェリア人、リビア人、アルジェリア人などが乗っていたという。現場にはリビアの沿岸警備隊が駆けつけ、生存者はリビアに搬送されたという。

 生存者の1人は「我々は泳げず、救命胴衣を身につけた者はほとんどいなかった」と話したという。

 現場海域は、難民や移民が北アフリカからイタリアに向かうルートにあたる。国連難民高等弁務官事務所によると、今年に入って7月までに1500人以上が地中海一帯で死亡したり、行方不明になったりしている。(イスタンブール=其山史晃)