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 外食やタクシー、ホテルといったサービス業で働く人の約7割が、客から暴言などの迷惑行為を受けたことがある――。繊維・流通・食品などの労働組合でつくる産業別労組「UAゼンセン」が11日に公表した調査結果で、こんな実態が浮かび上がった。

 客による理不尽な要求(迷惑行為)が現場で問題になっているとして、サービス業の労働者を対象に初めて調査した。傘下の組合員に2~5月に実施し、3万396人が回答。73・8%の2万2440人が迷惑行為を受けたことがあると答えた。

 内訳を複数回答可でたずねたところ、「暴言」が24・8%で最も多かった。汁物がぬるいと言われたため交換を申し出た外食産業の従業員は「水を入れて飲め、ブタ」と言われ、鳴っている踏切の前で止まったタクシー運転手は「行けや、ぼけ」と言われたという。次いで「威嚇・脅迫」が21・0%。外食店で騒いでいた客に静かにするよう頼んだ際、携帯電話で写真を撮られネット上に流すと脅されたという。「同じクレームを何回も繰り返す」が14・9%で続いた。

 UAゼンセンは昨年、百貨店やスーパーなどの流通業で働く5万人を対象に同様の調査を実施し、やはり約7割が客から迷惑行為を受けたと答えた。ゼンセンは客とじかに接する労働者への迷惑行為が広がっているとして、働き手の保護を企業に義務づける法整備を政府に求める方針だ。(土屋亮)