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(11日、サッカー国際親善試合キリンチャレンジカップ 日本3―0コスタリカ)

 森保監督の初陣は、慣れ親しんだ布陣ではなかった。J1で3度優勝した広島の監督時代は3―6―1を採用。しかし、この日は4―4―2を試した。

 選手に柔軟性を求めたという監督。根底にある考えは、はっきりしている。「どういうシステムでやるにしても、戦う上での原則は変わらない。選手たちは理解してやってくれた」

 こだわるのは、もっと単純なことだ。球の奪い合いで戦う姿勢を見せる、攻守の切り替えを速くする。3日からの合宿も、戦術の細かい話は多くはせず、基本的なプレーを求め続けた。

 練習では空中戦の競り合いも多く採り入れた。この日のCKからの先取点は、DF佐々木のヘディングがオウンゴールを誘った。対人の強さを買って先発させた広島時代の教え子だ。

 2002年W杯日韓大会を率いたトルシエ氏の「フラットスリー」、今夏のロシア大会直前に解任されたハリルホジッチ氏の「デュエル(決闘)」。新監督はとかく、自分のスタイルを選手に強烈に押しつけがちだが、森保監督は浮足立たず、着実に船出した。

 22年W杯カタール大会に向けた新生日本の初戦。基本を突き詰め、戦う集団を目指して走り出した。(勝見壮史)