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 歩行中に市道脇の側溝に落ちてけがを負ったのは市の道路管理に問題があったとして、福島市の女性(当時78)が損害賠償を求めた民事訴訟の判決が11日、福島地裁(遠藤東路裁判長)であった。遠藤裁判長は市が「転落を未然に防止する措置を講じていなかった」として市に約4500万円の支払いを命じた。

 判決文によると、女性は2013年10月11日の午後6時ごろ、同市方木田の市道を自転車を押して歩いていたところ、段差が最大約90センチの側溝に落下、頸髄(けいずい)を損傷し寝たきりになった。現場は車通りの多い片側1車線の道路で歩道がなく、ガードレールはなかった。

 判決では看板などで危険を促すなどの防止策を講じなかったのは市の安全管理に瑕疵(かし)があると認定した。

 市は提訴を受け16年10月、現場に赤いポストコーンを設置した。原告側弁護士によると女性は「私のような被害者を二度と出さないで欲しい」と対策を講じた市の対応を評価しているという。原告と市は共に、今後の対応を検討するとしている。(飯沼優仁)