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 秋の気配が漂い始めた11日、山梨県笛吹市御坂町の国道137号(御坂みち)沿いの天然キノコの店には16種類のキノコが並んだ。36年間、販売を続ける雨宮征男さん(77)、七七子さん(81)夫婦の名物店だ。

 5人の「採り子」が早朝、山梨市牧丘町や笛吹市芦川町の山から集めた。強い独特の香りとうまみが特徴で、征男さんによると気温が下がり、雨も降ったことから今月下旬にかけて最盛期を迎える。「サクラシメジはけんちん汁、チチタケは鍋物、ショウゲンジはすまし汁に合うよ」と七七子さん。静岡県函南町の宮島志寿子さん(50)、あゆみさん(27)親子は2種類を買い、「夕ご飯はタマゴタケの天ぷらとお吸い物です」と笑顔を見せた。

 東京電力福島第一原発事故の影響で、富士北麓(ほくろく)のキノコからは依然、放射性物質が検出されている。県は鳴沢村、富士河口湖町、富士吉田市で採取の自粛を呼びかけている。(河合博司)