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 江戸時代、彦根藩から「無類飛切」と称賛された近江真綿の完全復活に米原市岩脇(いおぎ)の山脇和博さん(70)が取り組んでいる。真綿は絹製品の一種で、養蚕から製品化までのすべての手作業をよみがえらせる計画だ。

 山脇さんは1744年創業の真綿製造販売「山脇源平商店」の9代目。真綿は古くから全国の農家で作られ、高級着物の中綿などに使われた。現在は高級布団などに利用されている。岩脇地区には江戸時代、真綿を製造する業者が多くいた。彦根藩に献上したところひときわ白く暖かいことから称賛され、「近江真綿」として京や大坂で珍重された。

 しかし、戦後は化学繊維の開発や安い外国産の台頭で急激に衰退。現在、全国で真綿を製造しているのは6社しかなく、岩脇でも「山脇源平商店」だけとなった。

 同商店では、真綿の原料となる…

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