埼玉)鉄道博物館、台湾の計画支援 展示や運営助言
進藤健一
台湾・台北市の鉄道車両修理工場を、鉄道車両などを展示する博物館として整備する計画が国家プロジェクトで進んでおり、さいたま市大宮区の鉄道博物館が展示や運営についてアドバイスしている。日本の鉄道車両を寄贈する橋渡し役も担った。同博物館の荒木文宏副館長(77)は「学術性とアミューズメント性を兼ね備えた最先端の鉄道博物館を目指してほしい」と期待を寄せている。
鉄道博物館として生まれ変わるのは、台北駅の東へ4キロにある日本統治時代の1935(昭和10)年に造られた旧「台北機廠(きしょう)」。戦後も「車両の病院」と呼ばれ、台湾最大の車両工場として整備や組み立てが行われてきた。2013年、工場機能が移転されるのに伴い、80年近い歴史に幕を閉じた。
鉄道遺産として保存を求める声が高まり、15年に「国定古跡」となって、博物館などとして整備されることが決まった。
日本から寄贈された車両は…