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 行楽シーズンの北海道を襲った地震は、外国人観光客に大きな混乱をもたらした。台風21号や大阪北部地震など関西で続いた災害でも、外国人客の情報不足が課題になった。政府は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年までに、年間の外国人旅行者を4千万人まで増やすことを目指す。「災害大国」である日本にとって、外国人対応は急務だ。

 地震が起きた6日、飛行機の欠航で足止めされた観光客が札幌の中心部にあふれた。特に外国人客は、突然の災害に翻弄(ほんろう)された。

 繁華街ススキノの近くに設けられた避難所には約80人の韓国人観光客が身を寄せた。毛布の横には色とりどりのスーツケースが並んだ。JR札幌駅前の地下歩行空間で夜を明かす観光客の姿もみられた。

 外国人観光客の多くが地震に不慣れ。「こんな地震は初めて。1人でいるのが怖い」と口をそろえた。

 カナダから旅行に来ていたニック・ダウソンさん(32)と妻のサラー・モナンさん(34)は6日早朝、街頭で迷っていたところ、札幌に住む外国人に声を掛けられ、避難所となっている小学校に案内された。「避難所がどんなところか知らなかった」。入り口には校名しか書かれておらず、宿泊できる場所とは思わなかったという。「英語の案内板や情報サイトがあると便利かも」

 米国人旅行者のマーカリー・デービスさん(37)は札幌市内の避難所に着いたが、慌ただしく「ノー・イングリッシュ」と言われたという。しかたなく市役所へ向かい、外国人の多い避難所に案内された。「2~3時間は歩いたかな。スマートフォンの充電もギリギリだった」

 北海道を訪れる外国人は急増している。昨年度、道内に宿泊した外国人は約611万人。6年連続で伸び、この4年で倍増した。

 地震当日、札幌市役所は急きょ観光客向けの避難所を4カ所開設した。1600人以上が訪れ、そのうち6割は外国人だった。「帰宅困難者対策は練っていたが、観光客がこれほどあふれるとは」と市の担当者は振り返った。

 外国人観光客の「情報過疎」は、台風21号の直撃や大阪北部地震に見舞われた京阪神でも課題となった。

 台風21号で水没した関西空港では、利用客や従業員ら約8千人が孤立した。当時空港にいた香港人のチャン・リヤミンさん(35)は取材に「貼り紙は日本語と英語だけで、中国人には内容がよくわからなかったようだった。一部の人が詰め寄るなど混乱した」と振り返る。

 6月の大阪北部地震でも、京都…

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