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 南アフリカの警察当局は11日、2017年度に同国内で起きた殺人事件の被害者数が2万336人になったと発表した。1日あたり56人が亡くなった計算になり、警察相は「南アフリカで戦争は起きていないが、戦場に近い状態にある」と認めた。

 発表された統計によると、殺人事件数は前年度比で6・9%増え、6年連続の増加。殺人未遂も約1万8千件あったという。失業率の高さのほか、ギャングによる抗争やミニバスの運転手らによる縄張り争いの拡大などが原因とみられる。

 日本の人口は南アフリカの2倍以上だが、昨年の殺人事件は未遂を含めても920件で、南アフリカの多さが際立つ。

 被害件数が多かった上位10地区を見ると、国内有数の観光地ケープタウンがある西ケープ州の街が七つもランク入りしていた。(ヨハネスブルク=石原孝