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 京都府宇治市は12日、京阪宇治駅北西の国史跡「宇治川太閤堤跡」の6月以降の発掘調査の結果を発表した。江戸時代中期まで修復しながら利用していたことが判明した。

 太閤堤は、豊臣秀吉が文禄・慶長年間(1592~1615)に淀川と宇治川に造らせた堤防。宇治川右岸に残る約400メートルが2009年、史跡に指定された。

 市は史跡公園整備のための発掘調査を数年前から続けており、今回は長さ約14メートルの護岸を確認した。当初の護岸が洪水により土砂で埋まった後、江戸前期ごろに石積みして護岸を造り直していた状況が判明。再び洪水で土砂に埋まると、江戸中期以降は近くにあった瓦窯の瓦捨て場となった。やがて陸地になり、明治時代に茶園が営まれ始めた。

 現地説明会は15日午後1時半~3時。現場は京阪宇治駅から徒歩3分ほど。問い合わせは市歴史まちづくり推進課(0774・21・1602)。(小山琢)