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 ラジオNIKKEIは12日、リスナーからリクエスト投票を募っていた音楽番組で、担当ディレクターが一部の票数を水増しし、投票結果と流す曲を操作していたと発表した。同社は7日の放送を最後に番組を打ち切り、「リスナーの皆さまの期待・信頼を裏切る行為で、おわびいたします」と謝罪した。

 この番組は、ラジオNIKKEI第2で平日正午から1時間、生放送していた「Click DE On―Air」。放送前に番組サイトに掲示した30曲のうち、リスナーが聴きたい曲をインターネット経由でクリック。投票数が多かった12~13曲を優先的に流す仕組みだった。

 同社によると、8月24日の放送で番組が使っていたパソコンからサーバーに接続できなくなったため、技術担当者が調べたところ、多数連続してクリックできるアプリケーション(連打アプリ)によるアクセス集中があったことが判明。社内調査の結果、番組のディレクター3人のうち、月曜と金曜を担当する40代の男性ディレクターが投票を操作していたことがわかった。

 このディレクターは番組制作を委託している制作会社に所属。1年半ほど前から2回に1回ほどの割合で連打アプリを使い、一部の曲への投票数を増やして、流す曲を操作したと話しているという。

 この番組では以前から時折、通常は100から1千ぐらいの投票数が、特定の曲で1万を超えることがあった。一部のリスナーが連打アプリを使っているとみられたため、ディレクターに対しては「投票数が操作されていると思われる曲については、個々の裁量で流さなくてもいい」との指示が出ていた。

 だが、この担当ディレクターは、実際の投票数がサイト上に表示されるため、投票数がより少ない曲を流すのはリスナーに対して説明がつかないと考え、「数字のつじつま合わせをしたかった」と説明しているという。

 番組は2015年7月から放送されてきた。同社放送戦略局次長で編成部長の浅野忠宏さんは朝日新聞の取材に「ファンの多い番組だったが、局としてのけじめをつけるために打ち切ることにした」と話した。