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 2010年に29年間暮らしたオーストラリアから帰国し、認知症の母親の自宅介護生活を映画にしてきた関口祐加(ゆか)監督(61)のシリーズ第3作「毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル~最期に死ぬ時。」が完成した。あいち国際女性映画祭の招待上映に続き、22日から名古屋市中村区のシネマスコーレで公開される。

 1作目は、感情をさらけだし冗談も言うようになった母親をそのままに受け入れる日々をユーモラスに描いた。2作目では、当事者の立場を最優先する介護の在り方を知ろうと先進地のイギリスを訪ねた。今作は「死の選択肢を探る旅の記録」だ。

 関口監督は前作公開後、2度にわたる股関節手術と長期入院を余儀なくされ、病院で意気投合したがん患者の死に遭遇した。映画はそれらの場面を盛り込みながら、「終末期鎮静死」や「安楽死」「自死幇助(ほうじょ)」などの現状を海外の医療専門家らに取材し、「いずれ訪れる死を、母は、自分は、どのように迎えるか」について考えている。

 「人は誰でも、からだの不具合と折り合いながら、枯れていく。逆説的だが、老いは素晴らしい変化なのだと考えるようになった」と関口監督。「自分はどんな最期を迎えたいか。本人と家族がオープンに話し合い、その日に備えることを、映画を通して提案したい」と話した。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(佐藤雄二)