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 1カ月にわたって、街中の至る所で演劇やパフォーマンスを楽しめる。そんなイベントが20日から10月21日まで大阪の天王寺・阿倍野で開かれる。題して「大阪フリンジフェスティバル」。生のエンターテインメントに触れながら街自体の魅力を味わってもらおうと、地域の劇場や大学教員らでつくる実行委員会などが主催する。

 お手本は、イギリスのスコットランドで毎年開かれている世界最大級の芸術祭「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」だ。出演者を公募で集め、街角の雑貨店や大型テントなど400会場で多彩なステージを繰り広げる。会期中は450万人以上が訪れ、各国のディレクターに見いだされて、ここから世界に羽ばたく出演者もいる。

 「大阪はいろんなエンタメが息づいている街。ほんまもんを生で見られるのが良さやと思う」。こう話すのは実行委員長の松村嘉久・阪南大教授だ。天王寺と阿倍野はとりわけ、40~320席ほどの中小規模の劇場が集まっている。「劇場にこもっていても、お客さんは来てくれない。だったらこちらから外に出て、お客さんの間に入っていこうと考えた」

 会場には近鉄アート館、一心寺シアター倶楽(くら)、オーバルシアターなど五つの劇場のほか、大型商業施設や寺社の境内も含まれる。各所で同時多発的にステージを繰り広げ、1カ月間で100演目の上演、延べ6万人の来場を目指す。

 甲賀雅章・府立江之子島文化芸術創造センター館長は「いろんな表現を認め、評論家だけでなくみんながそれを評価する。大阪にはもともとそんな空気が息づいている。民から立ち上がったこのフェスティバルを、いずれは国際フェスにしたい」と意気込む。

 実行委は出演者をホームページ(https://osakafringe.com別ウインドウで開きます)で募っている。16日締め切り。問い合わせは事務局(06・6624・9688)へ。(岡田慶子)

◆大阪フリンジフェスティバルの演目(一部)

・おうさか学生演劇祭 演劇「さよなら竜馬」(27~30日、一心寺シアター倶楽)

・打打打団 天鼓 和太鼓とライブペインティングやゴスペルを融合させた「ウラオモテワダイコ」(10月12~14日、近鉄アート館)

・劇団レトルト内閣 生バンド演奏に合わせた音楽劇「まつりGORIN」(10月19~21日、近鉄アート館)

・Osaka Masters 身体表現とスポーツを組み合わせた新作パフォーマンス(10月21日、オーバルシアターほか随時)