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 北海道地震から13日で1週間。大規模な土砂崩れが起きた厚真町吉野地区は、暮らしていた16世帯34人のうち19人が亡くなった。集落の山は茶色い地肌が見えるほど崩れ落ち、民家は土にのまれた。変わり果てた姿を、住民らは受け入れられずにいる。

 12日、脇田之正(ゆきまさ)さん(66)は、吉野地区の自宅に足を運んだ。掘り起こされた土砂の上に、家族写真や遺影が置かれていた。「雨ざらしにはしておけないね」。之正さんは手に取ると、服の端で汚れをぬぐった。

 集落を歩くと、田んぼには土砂が流れ込み、綿が飛び出したソファやベッドのマットレスが、がれきに埋もれていた。押し倒された家々の前を通る度に、「もういないんだよな」とつぶやき、手を合わせた。

 多くの人がこの地区で生まれ育ち、集落は「みんなでおっきい家族」のようだった。そんな集落が、一瞬にして消えた。

 6日未明、就寝中だった之正さんは、突き上げるような揺れに襲われた。

 ドン、ドン。頭を守ろうと手で覆うと、目も開けられないほど、ほこりが降ってきた。揺れは数分後に止まり、そっと目を開けると、飛び込んで来たのは夜空だった。

 「どうなっているんだ」。自分…

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