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 ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は12日、バチカンを訪問したカトリック系団体「天正遣欧使節顕彰会」の関係者と面会し、「来年に日本を訪問しようと考えている」と語った。訪日が実現すれば、ヨハネ・パウロ2世が1981年に広島、長崎などを訪問して以来、38年ぶりとなる。

 フランシスコ法王は被爆地がある日本に高い関心を寄せてきた。昨年末、被爆直後の長崎で撮影された「焼き場に立つ少年」の写真をカードに印刷し、バチカンの教会関係者らに配布。今年6月には、法王の相談役を務める高位聖職者の枢機卿に、大阪大司教の前田万葉氏が日本人としては9年ぶりに就任した。

 法王の訪日はこれまでも検討されてきた。2017年には日本政府の訪日要請に対し、バチカン側が「前向きに検討する」と返答。今年5月にも長崎市の田上富久市長が、松井一実・広島市長と連名の親書を手渡したところ、法王から「広島と長崎は私たちの世界に希望の光をもたらす」との返書があったという。(ローマ=河原田慎一)