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 12日午後5時ごろ、福岡県田川市糒(ほしい)で、住民から「路上に不審な物がある」と近くの駐在所に通報があった。福岡県警田川署によると、不審物は箱状の発泡スチロール(縦約15センチ、横約20センチ、高さ約15センチ)で、赤色と黒色の2本のリード線が出ており、箱の内側から赤色の点滅が見えていた。出動した県警の爆発物処理班がX線で調べたところ、爆発物の可能性があったため、液体窒素で凍結。特殊車両で処分施設へ運んだ。県警は一時、150メートル四方で立ち入りを規制し、3世帯が避難していた。

 不審物が見つかった福岡県田川市の現場は、平成筑豊鉄道の糒駅に近く、団地や田畑、雑木林が混在した小高い丘の上にあるという。県警の爆発物処理班が出動し、周辺は立ち入りが規制された。

 近所の60代の男性は「夕方から何台もパトカーが来ていたので、何事かと思った。こんなところで見つかるなんて信じられない」と驚いた様子だった。近くの60代の女性によると、丘の上には、昼間は子どもたちが遊ぶグラウンドもあるという。女性は「そんなところにあるなんて恐ろしい」と話した。(中村幸基)

 現場近くに住む70代の女性は、小学5年の孫娘から、下校時にグラウンドのそばを通り、発泡スチロールのような箱を見た、という話を聞いた。「線が出ていたので、友達と『危ないんじゃない』と話して触らなかったということだった。そのときは気にかけなかったが、騒ぎになってみて、孫が触らなくてよかったと思う」と胸をなで下ろしていた。