富山は日本のスウェーデン? 駅前行く女性からの気づき

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田島知樹
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 「保守的」と言われる富山と、「リベラル」が理想の国としたスウェーデン。二つの社会を読み解き、思想の左右の線引きにとらわれず、より良い社会について考える。そんな著書を井手英策・慶応大教授(財政社会学)が出し、県内の書店で売り上げを伸ばしている。

 井手さんが出したのは「富山は日本のスウェーデン 変革する保守王国の謎を解く」(集英社新書)。出版のきっかけは10年ほど前に富山を訪れた時、富山駅前で仕事に向かう多くの女性を見たこと。「保守的な土地だと思っていたが、多くの女性が働いているのはなぜか」との疑問から調査を始めた。

 調べてみると、富山は女性の正社員比率が高く、生活保護を受けている世帯の割合は低い。小中学校の学力は全国トップクラスで、保育所の待機児童はゼロ。女性の労働参加や子育て環境の整備など、社会民主主義の国スウェーデンのような状況が、富山にあった。

 一方で富山は、土地は長男が…

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