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 近畿で猛威をふるった台風21号は、文化財にも大きな被害をもたらした。文化庁によると、国宝や国の重要文化財などの被害は13日午後5時の時点で、北海道から徳島まで25都道府県に及び、計509件。地震や豪雨など自然災害が頻発するなか、伝統的建造物をどのように守ることができるのか。相次ぐ自然災害に関係者は頭を抱えている。

 「予想を超える被害が続き、対応が追いつかない」。京都市上京区の北野天満宮の白江秀宜権禰宜(ごんねぎ、36)は、国宝の本殿から中庭を囲んでいる廻廊(かいろう、国重文)の檜皮(ひわだ)が吹き飛ばされた屋根を見ながら嘆いた。

 廻廊の屋根は昨年の台風でも一部の檜皮がめくれる被害を受けていたが、その修理中を台風21号に襲われた。「本殿の周りの扉を閉めるなどの対策は講じていたが、年々台風が強大化する中では限界もある」

 北野天満宮の修理にも携わってきた宮川屋根工業(京都市)の宮川義史社長(47)によると、今回の台風で京都の多くの神社や寺で屋根が損傷を受け、トタンをかぶせるなどの応急処置に追われている。京都では台風の前から清水寺本堂など屋根の檜皮の葺(ふ)き替え工事が多く、「今後、一度に工事が重なると京都の業者だけでは対応できないかもしれない」と話す。

 文化庁のまとめでは、台風21号による近畿2府4県の国指定登録文化財への被害は、大阪141件▽京都88件▽滋賀58件▽和歌山51件▽兵庫22件▽奈良16件で計376件にのぼる。

 近畿各地の文化財は、6月の大…

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