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 アフリカ北部モロッコの砂漠地帯が舞台の、世界有数の過酷さで知られるサハラマラソン。今年4月、遍路の装束に下駄(げた)履きで挑み、70時間8分で見事完走して特別賞に輝いたのが、松山市の離島・中島に暮らす清水雄矢さん(38)。日中の気温は40度。約240キロの荒野を走り抜けた下駄は、歯がほとんど削れて板切れのようになった。

 下駄履きでマラソンを走り出したのは、初マラソンだった2011年の東京マラソン。その前の愛媛マラソンで、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にちなんだ服装に下駄履きで出場していた男性がいて、「これだ」と思った。男性にどんな下駄が良いかなど尋ねると、快く教えてくれた。

 坊っちゃんの装束に「愛媛産には愛がある」と記されたのぼりも担いでスタート。足の指の皮が鼻緒と擦れて出血したが、沿道からは「下駄がんばれ」「坊っちゃんがんばれ」などと声援を受けた。手を振って応えていると、痛みも疲れも吹っ飛び、見事完走した。

 この時の楽しさが忘れられず、その後も下駄履きで各地のマラソンに出場するようになった。15年の「四万十川ウルトラマラソン」は13時間56分38秒。下駄履きでの100キロマラソンのギネス記録も打ち立てた。

 清水さんは料理人や高校教諭などを経て、現在は中島で除草剤を使わずミカンを栽培している。ミカンが植わる急斜面を草刈り機を持って上り下りするなど真夏の過酷な除草作業が、マラソン完走の忍耐力や精神力につながっている。

■動き続ければ ゴ…

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