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 評論家の西部邁(にしべすすむ)さん(当時78)の自殺を手助けしたとして、自殺幇助(ほうじょ)の罪に問われた、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の元社員窪田哲学被告(45)=12日付で懲戒解雇=に対する判決公判が14日、東京地裁であった。守下実裁判官は「幇助行為の重要部分を担っており、果たした役割は大きい」と述べ、懲役2年執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。

 窪田被告は西部さんが司会を務めた番組のプロデューサーを担当したことなどがきっかけで、親しく交際していた。判決によると、西部さんが自殺を決意していることを知り、1月21日に知人の男性=懲役2年執行猶予3年の判決が確定=と一緒に西部さんの体にハーネスや重りをつけ、東京都大田区の多摩川まで連れて行くなどした。

 公判で窪田被告はハーネスや重りを西部さんにつけたことは認めつつ、「遺体が川に流されず、発見が容易になるためにつけただけで、自殺は手助けしていない」などと無罪を主張していた。これに対して、判決は「確実に遺体を発見してもらうことは西部さんが思い描く自殺をするために不可欠な要素だった。自殺を心理的、物理的に容易にしたことは明らかだ」と退けた。(杉浦幹治)