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デジタルトレンド・チェック!特別版

 アップルは12日午前(日本時間13日未明)、米カリフォルニア州クパティーノ市の同社内にあるスティーブ・ジョブズ・シアター(写真1)で、iPhoneとApple Watchの2018年モデルを発表しました。今年のiPhoneは、昨年登場した「iPhone X」から進化した「XS(テンエス)」に「XS Max」「XR(テンアール)」の3モデルが登場します。アップルはこの秋、新製品にどのような戦略を託したのでしょうか。(ライター・西田宗千佳)

iPhoneは「広い画面+Face ID」に完全移行

 アップルのティム・クックCEO(写真2)は「今日は大切な二つの製品の発表をする」と宣言し、発表会をスタートしました。その二つとは、もちろんiPhoneとApple Watchです。この二つは同社の現在の屋台骨であり、相互に密接に連携する製品でもあります。今回の発表にあわせ、アップルは、iPhoneやApple Watchをはじめとした、iOSをコアとしたデバイス(機器)の出荷総数が20億台に達したことを発表しました(写真3)。そして、Apple Watchが昨年、世界で一番売れた時計であり、iPhoneの顧客満足度が98%で、最も支持されているスマートフォンであるとも説明しています。

 iPhoneは、アメリカでの初代モデル登場から11年、日本など各国に投入されて本格的に普及が始まってから10年が経過しました。人気が高いからこそ、ここまで続いたのですが、逆に10年選手となったiPhoneがどう先に進むのかに注目が集まっていました。

 その答えは、実は昨年すでに示されていました。ホームボタンがなく、顔認証機能「Face ID」を備えた「iPhone X」の形状です。今年の3製品は、全てでiPhone Xの路線を継承し、ホームボタンのないものだけになっています。ホームボタンが残るのは、旧機種を併売する「iPhone 7」や「iPhone 8」のみです(写真4)。

 iPhone Xは5.8インチのディスプレーを使った1モデルですが、今回は、5.8インチの「XS」、6.5インチの「XS Max」、そして、6.1インチの「XR」という3モデル構成になりました(写真5)。XRだけ扱いが違うのですが、その理由は後ほど述べます。

 この3モデルはすでに述べたように、ホームボタンのないFace IDを使った製品です。ディスプレーサイズやカメラなど細部は異なりますが、ハードウェア設計の考え方は同じです。アップルはFace IDを「最もセキュリティーの高いスマートフォン向け顔認証システム」と呼んでいます。単なる画像認証だけでなく、顔の立体構造を把握するというFace IDの仕組みには、1年で相当の自信を深めたようです。

 そこで、ハイエンド(高付加価値)モデルはより性能を高めつつ、iPhone Xの機能を多少お買い得なラインに落とす、という二段構えの作戦に出ました。アップルとしては、「広い画面」「快適な顔認証」がこれからのiPhoneのアイデンティティーになると考えているのでしょう。

6.5インチの大画面「XS Max」が登場

 では、まず気になるハイエンド…

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