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 臓器移植法に基づく心臓移植で、千葉大学病院(千葉市中央区亥鼻1丁目)が千葉県内初の実施施設に認定された。同病院が11日、発表した。心臓移植の実施施設は、全国で11施設目。

 心臓移植は、拡張型心筋症などで移植以外に治療法がない重症の心不全患者が対象で、「脳死」と判定された臓器提供者(ドナー)から提供された心臓を移植する。

 日本臓器移植ネットワークに心臓移植を希望し、登録している患者は今年8月末現在で711人。千葉大学病院では、これまでに35人が心臓移植の希望を登録。5人は他の施設で移植を終え、2人は移植を待つ間に亡くなったという。

 心臓移植の施設認定を受け、待機中の患者28人に、心臓移植の手術を現在登録している他施設で受けるか、千葉大学病院に登録を移すか意思確認したところ、24人が同病院での移植を希望したという。

 悪くなった心臓の機能を補う補助人工心臓で、手のひらサイズのポンプを体内に装着して自宅で移植を待つ治療法が登場し、千葉大学病院も2012年に体内装着型の補助人工心臓の実施施設になった。心臓移植を待つ人が増え、待機期間は3年を超えることが多くなってきている。

 心臓血管外科の松宮護郎教授は「待機中の患者の多くは県内の人だが、移植手術も、移植後の通院も東京へ行かざるをえなかった。補助人工心臓なども含め、長い治療経過でなじみの医療スタッフがいる地元の病院で移植を受けられることは、患者本人や家族の負担軽減につながるのではないか」と話している。

 臓器移植法の運用指針では、移植手術は移植関連学会の合同委員会で選定された施設に限定すると定めている。千葉大学病院はほかに、肺、肝臓、腎臓の移植実施施設となっている。11歳未満の小児の心臓移植については別の施設認定が必要で、全国では4病院が実施施設になっている。

 

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(寺崎省子)