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(14日、プロ野球 日本ハム4―3オリックス)

 試合前、日本ハムの栗山監督は言った。「微力かもしれない。でも、いまこそ必死でプレーする姿を見せられなければ、プロ野球がある意味がない」。北海道を襲った最大震度7の地震後、初めて行われた本拠・札幌ドームでの試合。その思いは選手も同じだった。

 がむしゃらにプレーする姿勢は、1点を追う四回に実を結ぶ。1死から近藤がチーム初安打を放つと、続く中田はバットをへし折られたが、遊撃へのゴロに歯を食いしばりながら一塁へ。野選を誘った。レアードの四球で満塁とすると、新人の清宮も打ち気にはやる気持ちを抑える。際どい球を見極めて押し出しの四球を選んだ。

 そして、今季5年ぶりに古巣に戻ってきた37歳の鶴岡がしぶとく中前へ。「気持ちで打ちました」と、どん詰まりの勝ち越し打に胸を張った。

 地震当日。チームのほとんどの選手は札幌市内の合宿所に泊まっていた。余震や停電で練習できる環境ではなかったが、暗い室内練習場の中を走ったり、中庭でキャッチボールや素振りをしたりして調整した。

 「一緒に乗り越えていきましょう」。この日の試合直前に、全選手で撮ったビデオメッセージを大型ビジョンで流した。主将の中田は最後に言った。「きょうを復興へのプレーボールとすることを誓います」と。

 泥臭くつないで、つかんだ1勝。節電でふだんより薄暗い札幌ドームが、ファンの拍手に包まれた。(山口裕起)

 ○ロドリゲス(日) 開幕戦以来の札幌ドームでの登板で今季2勝目。「監督がチャンスをくれた。力を100%出せた」

 ○大田(日) 五回、左前適時打。「残りの試合をチーム全員で北海道のために、自分たちのために、一生懸命戦う」

 ○清宮(日) 四回、同点の押し出し四球を選ぶ。「特別な日。来てくださった方のために、という気持ちで臨んだ」

 ○栗山監督(日) 「負けたらどうしようという思いがあった。選手みんなが、なんとかするんだという雰囲気だった」

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