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 盛岡市の認可外保育施設で2015年、預かり保育中の下坂彩心(あこ)ちゃん(当時1)に食塩を加えたイオン飲料を飲ませ、死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた元施設経営の吉田直子被告(35)に対する判決公判が14日、盛岡地裁であった。中島経太裁判官は求刑(罰金50万円)を上回る禁錮1年執行猶予3年の判決を言い渡した。

 吉田被告はこれまでの公判で、熱中症を心配して食塩を加えたと説明。これに対して判決は「非常識極まりない行為で、医師などの専門家に相談しなかったのも思慮が欠けすぎた軽率な行為」と批判し、罰金刑を選択すべき事案ではないと判断した。彩心ちゃんの父、亘さん(28)は「納得しているわけではないが、裁判所が私たちの意見を考慮してくれたのだと思う」と話した。

 事件を巡って盛岡区検は1月、吉田被告を同罪で略式起訴したが、盛岡簡裁が「不相当」と判断し、正式な裁判が開かれることになった。判決によると、吉田被告は15年8月、健康を害する量の食塩をイオン飲料に加えて彩心ちゃんに飲ませ、食塩中毒で死亡させた。(大西英正)