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 13日(日本時間14日)の試合前、エンゼルス・ソーシア監督の囲み取材で一瞬、耳を疑う一言があった。「彼は、来年は投げられない」。彼、とは大谷翔平のことだ。

 大谷は5日(同6日)、6月に痛めた箇所とは別の右ひじ靱帯(じんたい)を損傷し、医師からは靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けるように勧告されている。大谷本人は手術か保存療法か、まだ態度を明らかにしていないが、仮に手術の場合、リハビリ期間を含めると一般的に復帰まで約1年半かかるとされる。監督の発言は、「手術決断」をにおわせるには十分だった。

 当然、真意を確かめる質問が日本のメディアから出る。監督の答えは、「翔平が医師と決めることだ。医学的な面での話し合いの詳細には踏み込まない」と、トーンダウンした。

 ほどなく、取材は終わった。通訳をしていた球団広報に改めて確認すると、次のような見解だった。

 「右ひじを手術するかどうかの話し合いは、エプラーGMと大谷本人、そして医療スタッフで進められており、そこにソーシア監督は入っていない。ソーシア監督には『医師が手術を勧告した』、という情報しか入っておらず、それを前提に話したと思う」

 米メディアからは、監督の発言を確認する質問はなかった。トミー・ジョン手術が当たり前になっている米国では、医師から勧告を受けている大谷が、ひじにメスを入れることに何の抵抗もないのだろう。

 ただ、決めるのは大谷翔平だ。24歳はまだ、何も話していない。(アナハイム=山下弘展)

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