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 鳥羽水族館(三重県鳥羽市)の人気者ジュゴンの「セレナ」(雌)が15日、飼育日数の世界記録を更新し、1万1476日=31年5カ月=を達成した。飼育中のジュゴンは国内ではセレナだけで、世界でもオーストラリアに1頭しかいない。水族館の職員らがくす玉を割ってセレナを祝福した。

 セレナは1986年10月10日にフィリピン・パラワン島付近で親とはぐれたところを保護され、87年4月15日に鳥羽水族館にやってきた。入館時は体長147・5センチ、体重67キロだったが、現在は260センチ、379キロに成長。推定32歳のセレナは1日3回、計30キロのアマモやレタスを食べるなど旺盛な食欲を誇る。

 これまでの飼育日数の世界記録は、鳥羽水族館で飼育され11年2月10日に死んだ「じゅんいち」(雄)だった。

 セレナが来館した当時の飼育担当だった若井嘉人副館長(58)は「これから飼育記録で未知の世界に挑戦するセレナをずっと守っていきたい」と話す。入社1年目から25年にわたって面倒を見ている半田由佳理・飼育研究部係長(44)も「ストレスから腸の具合を悪くすることがあったが、ダイバーと一緒に運動させるなどして回復できたのが思い出」と振り返った。(安田琢典)