【動画】奇祭「神様の結婚式」。男女の神様のみこしの先端を突き合わせることで結婚が成立した=笠原雅俊撮影
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 500年以上続くとされる奇祭「神様の結婚式」が16日、四万十市不破の不破八幡宮であった。幡多地方を治めた一条教房公が、当時盛んだった「嫁かつぎ」(略奪婚)を改め、結婚式のあり方を教えるために始めたと伝わる行事。境内で男神と女神のみこしの担ぎ棒を3度「ゴツン」と合わせ、結婚が成立した。

 八幡宮から四万十川の約6キロ下流の一宮神社に3人の女神がまつられている。今年は前夜のくじで、争い好きの神様とされる「鉾名(ほこな)御前」が選ばれた。女神のみこしは例年、小舟で運ばれ八幡宮近くの岸辺に到着するが、今年は波が荒れたためトラックで運ばれた。男女の神様のみこしは、担ぎ手に担がれて何度も境内を回った後、神社総代や地区長らが、担ぎ棒の先端を突き合わせる「輿(こし)あわせ」の儀式をした。

 青空が広がったこの日、幡多農業高校馬術部が坂道を駆け上がるあげ馬と流鏑馬(やぶさめ)を披露。約80の露店も出店し、家族連れや観光客でにぎわった。(笠原雅俊)