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 神戸朝鮮高級学校(神戸市垂水区)の生徒が修学旅行先の北朝鮮から持ち帰った土産品が、関西空港の税関で押収された問題で、税関側が今月12日、押収品の大半を同校に返還した。

 同校は6月14日から北朝鮮を訪問。姉妹校との交流などを終え、同28日夜、関西空港に帰ってきた。

 引率した許敬(ホギョン)校長(52)によると、関空に到着後、大阪税関関西空港税関支署の職員が生徒62人の荷物を検査。このうち生徒18人が親戚からもらったり現地で買ったりした土産品のうちわや民族衣装姿の人形、化粧品などを押収された。

 税関側は「個別案件には答えられない」と押収理由を明らかにしないが、関係者によると、政府が核実験などへの制裁措置として、北朝鮮からの貨物の輸入を原則禁じているという。経済産業省貿易管理課は「使用中のものや明らかに旅行中に使ったもの以外は、携行品でも持ち込みを禁じている」と説明する。

 同校は税関に抗議し、返還を要求。今月12日に押収品の大半が返還され、税関側からは「法に基づいて返せるものは返したい」と説明があったという。許校長は取材に「税関当局が真摯(しんし)に対応してくれたものと受け止めている」と話した。18日に全校集会を開き、生徒たちに説明するという。(西見誠一)