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 米宇宙企業のスペースXは17日、月周回飛行計画について、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイ社長の前沢友作さん(42)と契約したと発表した。2023年の打ち上げ予定で、実現すれば世界初の「月旅行客」となる。

 スペースXによると、周回旅行は、開発中の大型ロケット「BFR」を使う。全長約100メートル、直径9メートルで、月着陸に使われた「サターンV」(全長約110メートル)に匹敵するサイズだ。1段目は新開発のエンジン31基を束ね、サターンⅤの約1・5倍の重量を持ち上げる推力を生み出す。宇宙船内は、大型旅客機エアバスA380よりも広いという。飛行は約1週間で、打ち上げ後に1段目を分離して月の周りを回ってから、宇宙船は地球に帰還する。

 会見した前沢さんによると、月周回旅行には本人のほか、画家やミュージシャンら6~8人を選び、2023年の打ち上げを目指すという。費用は公表しなかった。実現すれば、人類が月周辺に到達するのは、1972年のアポロ17号以来となる。

 前沢さんは会見で「ついに月に行けると発表できる。本当に興奮している。アーティストのコラボレーションで何が生まれるのか楽しみだ」と話した。

 民間人の宇宙旅行ではこれまで、国際宇宙ステーション(ISS)に計7人が滞在したほか、米バージン・ギャラクティックは1人25万ドル(約2800万円)で高度100キロ以上の弾道飛行を行う宇宙旅行を募っており、来年にも始める計画だ。アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が立ち上げたブルーオリジンも19年の宇宙旅行のチケットを発売する方針を明らかにしている。(ロサンゼルス=香取啓介)