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 来年の世界文化遺産登録を目指す大阪府の百舌鳥(もず)・古市古墳群を訪れていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)の調査員による現地視察が終了し、18日、文化庁と府などの登録推進本部会議が会見した。

 文化庁などによると、現地を視察したイコモスの調査員はフィリピン人。本人の意向で氏名などは非公表だが、文化遺産の保全に詳しい専門家だという。11日から7日間で世界文化遺産の構成資産に推薦された両古墳群の45件49基の古墳を視察したほか、地元で古墳の清掃や観光ガイドのボランティアをしている人たちや、地域学習に取り組む小学生らと懇談した。

 文化庁の渡辺栄二・世界文化遺産室長は「調査員は古墳の保全状況や、来訪者への情報提供のあり方、古墳の保全への地域住民の関わり方などについて精力的に調査していたほか、日本の古墳文化についての説明にも熱心に耳をかたむけていた。一定の理解が得られたのでは」と振り返った。

 イコモスは現地視察の結果も踏まえ、年内にも日本側の担当者と意見交換の場を設けたうえで、来年5月ごろにユネスコに対して百舌鳥・古市古墳群を登録すべきかどうかを勧告。6~7月にアゼルバイジャンで開かれる世界遺産委員会で登録の可否が決定する。