「介護職やめたい」2年前の1.5倍に 低賃金が背景か

船崎桜
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 月給制で働く介護職員の14%が介護の仕事を辞めたいと思っている――。介護職員らの労働組合「日本介護クラフトユニオン」の調査で、こんな実態がわかった。2年前の前回調査から1・5倍近く増えた。ユニオンは「賃金の上がり幅が小さく、将来に不安を持つ人が多いのではないか」とみている。

 調査は月給制と時給制で働く組合員計4302人を対象に、今年3~4月に実施。2994人(69・6%)が回答した。

 「この仕事を続けたいか」との問いに、「介護業界以外の仕事をしたい」と答えたのは、月給制で14・3%で、前回調査の9・7%から上昇。時給制でも10・1%で、前回6・9%を上回った。

 「今の会社で続けたいと思わない理由」を、「介護業界以外の仕事をしたい」「介護業界の違う会社で続けたい」「(どの業界であっても)働きたくない」と回答した人たちに、複数回答で尋ねたところ、「賃金が低い」と答えた人が月給制で56・5%、時給制も51・0%と最多だった。2番目に多かったのは、月給制では「仕事量が多すぎる」(32・3%)、時給制では「健康上の理由」(19・3%)だった。

 また、「有給休暇は取得できているか」を聞くと、月給制の組合員は「まったく取得できない」が10・5%、「なかなか取得できない」が29・6%にのぼり、合わせて4割超の人が有休を使って休みが取れていない状況が明らかになった。

 理由を複数回答で尋ねると、「人手不足で取りにくい」(64・4%)が最多で、続いて「仕事量が多くて取りにくい」(40・0%)、「周囲の人に迷惑をかけるから」(27・3%)となった。(船崎桜)