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 19歳の専門学校生の息子。声かけ、ゆさぶりなど朝、何をされても起きられません。腕や首もだらりとし、反応がありません。月に2、3回あり、夕方まで続く日もあります。寝ている間に受けたことは覚えていません。何が考えられますか。(大阪府・S)

【答える人】陳和夫(ちん・かずお)さん 京都大特定教授(呼吸管理睡眠制御学)=京都市

拡大する写真・図版陳和夫(ちん・かずお)さん 京都大特定教授(呼吸管理睡眠制御学)=京都市

 Q 病名は。

 A 考えられる病名がいくつかあります。まず、「クライネ・レビン症候群」です。以前は「反復性過眠症」と呼ばれていました。強い眠気が一日中続く傾眠期を不定期な間隔で繰り返す、非常にまれな病気です。傾眠期以外は睡眠習慣などの問題がみられず、傾眠期のできごとを覚えていないことが多い。この点は、相談内容と似ています。傾眠期に食欲や性欲が高まる行動異常を起こす場合があります。

 Q 原因や治療法は。

 A 原因はわからず、決定打となる治療法もまだありません。ただ、徐々に傾眠期の出現が減り、自然に治ることが多いとされています。

 Q ほかには。

 A 慢性的な睡眠不足の状態なのに、本人は自覚していない「睡眠不足症候群」もあります。寝室を適温にして寝る前にカフェインを控えるなどして、夜に規則的で十分な睡眠をとるのが有効です。また、「概日リズム睡眠障害」は、体内時計と社会生活による睡眠時間帯とのずれが原因で起きます。光照射やメラトニン製剤をのむなどの治療法があります。まずは睡眠日誌を付け、自分の睡眠習慣を知ることが大切です。睡眠時間が、前者は短い、後者は規則性をもってずれている、という特徴で見分けられます。

 Q 睡眠日誌というのは。

 A 入眠や起床の時刻などを記録するもので、ネットなどで手に入ります。睡眠時間を客観的に計る「活動度計」もあります。ほかにナルコレプシー、うつ病や適応障害などの精神的な問題で起きることもあります。睡眠障害を専門的に治療できる日本睡眠学会の認定医療機関を受診することを勧めます。学会のサイトに掲載されています。

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