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 今年3回目となる南北首脳会談を行った韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は19日午前、「9月平壌共同宣言合意書」に署名した。「戦争前夜」とまでいわれた朝鮮半島を南北の連携で「核の脅威のない平和の基盤」に転換するとの内容だが、米朝間の信頼が失われている中、実現は不透明だ。

 文氏と正恩氏が握った手を掲げて親密さをアピールした4月27日の首脳会談の特大写真が壁に掲げられた百花園迎賓館。黒色の人民服姿で署名式にのぞんだ正恩氏は、その後の共同記者発表で「朝鮮半島を核兵器も核の脅威もない平和の地とするため、積極的に努力することを確約した」と述べて胸を張った。立ち会った南北政府高官らから拍手が起きると、自らも拍手をしてみせた。

 「南と北は初めて非核化の方策で合意した」「金正恩氏の決断と実行に深い敬意を表する」。その後に発言した文氏は、こう述べて正恩氏を称賛し、「朝鮮半島の全地域で戦争を引き起こすすべての脅威をなくすことで合意した」と誇った。

 両氏は19日午前10時過ぎから前日に続いて首脳会談を行った。会場は労働党庁舎から文氏が宿泊する百花園迎賓館に移り、正恩氏が文氏のもとを訪ねる形で行われた。韓国大統領府によると前日はそれぞれ側近が同席したが、この日の会談は2人きりだったという。

 ただ、実践措置として盛り込まれたのは、北朝鮮が解体措置をとったとする平安北道東倉里のミサイル・エンジン実験施設の「関係国の参加を交えた永久閉鎖」。新たに打ち出した寧辺の核施設廃棄の「追加措置」は、米国が相応の措置を取ることを条件とした。

 「米朝間の首脳会談が迅速に実現し、両国間がお互いに合意できる点をつくるべく、我々は努力を尽くすことを約束した」。すべては文氏のこの最後の発言の成否にゆだねられた形だ。(ソウル=武田肇)

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