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 「写真撮影不可」が一般的だった日本の美術館。近年、撮影可の展示や展覧会が増えている。ツイッターやインスタグラムといったSNSで「拡散」してもらい、来場者増につなげようという狙いもあるようだ。

 大阪・中之島の国立国際美術館で開かれている「プーシキン美術館展」(朝日新聞社など主催、10月14日まで)は、毎週金・土曜の夜間(午後5~9時)に限り、会場内の写真撮影を許可している。展覧会の公式ツイッターアカウントは「撮った写真はぜひ、展覧会の感想とともにSNSにアップしてくださいね!」と呼びかける。

 9月上旬の金曜日。夜間開館中の展示室では、デジタルカメラやスマートフォンを持った来館者が、思い思いの作品にレンズを向けていた。モネやルソーなど、人気作品の前には人だかりも。展示されている全65点のうち、著作権保護期間中のものをのぞく、58点が撮影できる。

 兵庫県西宮市の会社員松田実幸(みゆき)さん(33)は、仕事帰りに立ち寄った。撮影可の日時に合わせて再度の来場。「気に入った作品を写真で何度も見られるのがうれしい。記念にもなります」。夫と訪れた兵庫県川西市の女性(56)は「娘も絵が好き。LINEで送ってあげようと思います」と話した。

 これまで写真撮影が禁止されてきた理由には、著作権を持つ作家や所蔵先の許可が必要なことや、混雑防止が挙げられる。近年は、作品保護のためフラッシュ撮影や三脚・自撮り棒の持ち込みは禁止していることが多いが、フラッシュなしでもきれいに撮影できるカメラの技術進化やSNSの広がりに合わせて、許諾がとれた作品に限って撮影を許可する展覧会が増えた。

 国立国際美術館では、過去も森…

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