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 今年8月22日、岐阜県関市の板取川でおぼれて心肺停止状態で発見された愛知県の少年(当時17)が救助後、ドクターヘリで搬送され、一命を取り留めていたことが分かった。岐阜大病院高次救命治療センターは「ドクターヘリを含めた救急医療体制の総力で奇跡の社会復帰がなされた」としている。

 センターの説明によると、少年の発見から約40分後、医師と看護師計3人がドクターヘリで川に到着。肺から水を含んだ大量のたんが出る中、気管挿管で気道を確保し、人工呼吸を続けた。岐阜大病院に収容後、人工肺を使った高度な救急医療で少年は一命を取り留め、9月6日に後遺症なく退院したという。

 少年の母親は「岐阜の川でおぼれましたが、そのあと岐阜大学に運ばれたことを考えると岐阜でよかったと、不幸中の幸いだったと感じております」とコメントを寄せた。

 ヘリで現場に駆けつけた楠沢佳悟医師(28)はセンターに入って1年目。「自分にできることを必死にやるだけだった。救命を選んでよかった」と話している。(山野拓郎)