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 発生から10年を迎えたリーマン・ショック。三井住友銀行の元頭取、奥正之さんは、破綻(はたん)前のリーマン・ブラザーズから業務提携を持ちかけられていた、と明かす。

 ――金融危機の兆候に気付いたのは。

 「三井住友銀行の市場営業部門は、(2008年秋の)金融危機前の07年6月期に、リスクに比べリターンが小さすぎると判断して、元本約3500億円のサブプライム(低所得者向け)住宅ローンなどの証券化商品を損切りしていた。損失は40億円弱。欧米に比べれば、日本の金融機関は傷つかなかった」

 「サブプライムローンは(高リスクで)銀行が貸さないローンだ。かつての日本の住専問題のようにならないか、06年ごろから注視していた。日本の不動産バブルに似ていると感じた」

 ――ショックをきっかけに日本の金融機関は欧米で買収に乗り出しました。

 「『失われた10年』を経て、…

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