拡大する写真・図版 狩野光信筆「桐に竹図」。床の間の壁から襖に連続して描かれている=京都市左京区、佐藤慈子撮影

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 秋の京都非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会など主催、朝日新聞社特別協力)が11月1日~11日、京都市と京都府八幡市の寺社など18カ所で開かれます。開幕を前に、貴重な文化財を5回にわたって紹介します。

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法然院 狩野光信(かのうみつのぶ)筆「桐(きり)に竹図」(国重要文化財)

 床の間の壁と、それに続く大襖(ふすま)2面に金雲を背景に花を咲かせた桐(きり)が大胆に描かれる。さらに小襖2面にも繊細な竹がたなびき、優美な叙情性を感じさせる。

 安土桃山時代に活躍した天才絵師・狩野永徳(えいとく)の長男、光信の筆とされる。

 豪壮から優美へ――。偉大な父の後を継いだ光信による画風の転換は、その後の探幽(たんゆう)による瀟洒(しょうしゃ)な江戸狩野様式へとつながっていった。=京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町(久保智祥)