拡大する写真・図版 調子武音筆「天井龍図」。愛敬のある表情の龍が普賢堂を見守る=京都市東山区、佐藤慈子撮影

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 秋の京都非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会など主催、朝日新聞社特別協力)が11月1日~11日、京都市と京都府八幡市の寺社など18カ所で開かれます。開幕を前に、貴重な文化財を5回にわたって紹介します。

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妙法院 調子武音(ちょうしぶおん)筆「天井龍図」

 穏やかな普賢菩薩騎象像(ふげんぼさつきぞうぞう、国重要文化財)が安置された堂内の天井に描かれた龍図。雲の晴れ間からのぞかせた顔などはどこかユーモラスだ。

 筆者は調子武音(ちょうしぶおん、1716~75)。江戸時代中期の人名録「平安人物志」に円山応挙(まるやまおうきょ)や伊藤若冲(じゃくちゅう)らと並ぶ絵師とされながら、現存作品が見つかっていなかった「幻の画家」だ。昨年、妙法院に講演に訪れた杉本欣久(よしひさ)・東北大准教授が偶然発見し、判明した。=京都市東山区妙法院前側町(久保智祥)