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 今年6月の大阪北部地震や9月の台風21号で、関西の多くの家の屋根が被災し、屋根瓦が足りなくなっている。日本有数の瓦生産地の兵庫県南あわじ市の工場では、24時間態勢で窯を動かし、急ピッチで生産を進めている。

 朝日窯業(ようぎょう、同市)では、板のような一般的な形の「地瓦(じがわら)」のほか、屋根のてっぺんに使う「棟瓦(むねがわら)」など10種類以上の形や色の瓦を、毎日約1万5千枚生産している。

 6月の地震後に大阪府を中心に瓦の注文が相次ぎ、増産を重ねていたところに台風21号も来襲。多い日で1日に100件以上、在庫の問い合わせが殺到し、電話が通じにくくなったという。現在、工場をフル稼働させているが、十分な供給ができていない状態だ。

 道上哲治(みちかみてつじ)常務(43)は「被災者の不安を一刻も早く取り除きたいが、働き方改革もあり、従業員を無制限に働かせるわけにもいかない。なんとか需要に応えたい」と話している。(水野義則)