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 停電で電気炊飯器が使えないなか、ご飯をどうやって炊くか――。北海道胆振東部地震の被災地周辺で多くの人がご飯の炊き方を調べていたことが、大手料理レシピサイト「クックパッド」の分析で分かった。日にちが経つにつれ、求められる食材が変化していく様子も明らかになった。

 「クックパッド」は月間約5500万人が利用する料理レシピ投稿・検索サービス。料理や食材名などのキーワードを入力すると様々なレシピが検索できる。

 運営する「クックパッド」(東京)のストラテジックプランニンググループでは、震度7を観測した北海道厚真町、同6強の安平町やむかわ町のほか、札幌市、千歳市、江別市などに住む会員登録者のレシピ検索動向を分析した。

 地震発生当日(6日)の検索キーワードのトップは「ご飯」。次いで「鍋」「土鍋でご飯」「白米」「炊き方」などが上位を占めた。停電で電気炊飯器が使えず、電気なしでご飯を炊く方法を知りたいという人々の切実なニーズがうかがえる。レシピを検索した頻度は、地震3日前の普段を100とすると、3割以下に激減した。停電で普段のような献立を検索する人が減ったためとみられる。

 発生2~3日後になると、「パン」がキーワードの上位に上がり、ご飯以外の主食のニーズが高まる傾向が見られた。スーパーやコンビニでパンが品薄になるなか、小麦粉など粉物は比較的手に入りやすかったため、手作りしようと試みた人がかなりいた。それが結果に反映したのではないか、と同グループの村上雅洋グループ長は考察する。

 パンと組み合わせで検索されたキーワードには「フライパン」「牛乳なし」「ノンバター」など。地震発生から数日経つと、小さい子どもがいる家庭でよく利用される「ホットケーキミックス」も、検索上位に上がった。また、ジャガイモやナス、キャベツなど、家庭によくある野菜の検索語も上位に位置している。

 データを分析した村上さんは「電気や食材がないなかで、被災者がどんな情報を求め、発生から日を追うごとにどのようにニーズが変化していくか、よく分かった。クックパッドでは制限された状況下でも作れるレシピを紹介しているので役立ててほしい」と話している。(芳垣文子)

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