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 警察署に保管された落とし物の現金などをだまし取ったとして、大阪府警は20日、府警南署警備課の巡査、小林崇隆(むねたか)容疑者(24)=大阪市浪速区=と友人の男2人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。小林容疑者が署のシステムで見た落とし物の情報をもとに、2人が落とし主と偽って現金を受け取っていたという。

 監察室によると、ほかに逮捕されたのは会社員の川崎峻吾(25)=堺市南区=と建設作業員の中野嵐(25)=同=の両容疑者。小林容疑者は容疑を認め、2人は「自分のものです」と否認しているという。

 逮捕容疑は4月上旬と6月下旬、大阪市内の警察署で拾得物として保管されていた現金計数十万円を、落とし主を装ってだまし取ったというもの。

 府内65署に届けられた落とし物は、発見状況や特徴などの情報が一つのシステムに入力されており、落とし主の申告内容が合致すれば返却される。システムは担当の職員のほか、当直勤務の警察官も閲覧することができ、小林容疑者は当直の際に落とし物の情報を入手していたとみられる。

 6月に川崎容疑者が警察署に申告した際、昨年11月以降に複数回、落とし物の現金を受け取っていたことが判明。府警がシステムの閲覧履歴などを調べ、小林容疑者らが関与した疑いが浮上した。

 小林容疑者は情報を100回以上検索しており、ほとんどが現金だった。府警は小林容疑者らが、届け出がなく、落とし主が特定できないものを選んで同様の行為を繰り返していたとみて、裏付けを進める。