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 サッカーJ1名古屋のFWジョーが止まらない。出場7試合連続ゴール中で今季20得点まで積み上げ、得点王争いのトップ(21日現在)に躍り出た。断トツの最下位から中位をうかがえる位置までチームを押し上げた31歳は「もっともっと点が欲しい」と貪欲(どんよく)だ。

 ジョーは8月以降、2度のハットトリックを達成するなど、7試合で14得点と乗りに乗っている。計20得点は、ブラジル1部リーグ得点王に輝いた昨季の18得点を超え、自身のキャリアハイに到達している。

 イングランド、トルコ、中国などを渡り歩いてきた。過去には飲酒や夜遊びによる私生活の乱れを指摘されたが、数年前からキリスト教の教会に通い始めたことで精神面が安定。家族の存在も大きく、日本への移籍は「安全面から考えてよい決定だ」という。

 母国開催の2014年ワールドカップ(W杯)に出場した元ブラジル代表。192センチの高さと対人プレーの強さに加え、足元の技術も高い。15日の長崎戦。後方からのパスに反応、競り合うDFを押しのけて右足で決めた得点に特長が凝縮していた。利き足は左だが、20得点の内訳は左足6、右足9、頭5と偏りがない。

 W杯ロシア大会開催による中断前は15試合で6得点だった。シーズン当初はベスト体重より3キロ重い95キロで動きにキレを欠いていた。中断期間中のトレーニングに加え、「暑すぎるよ」とぼやく日本の夏もプラスに働き、今は90キロほどと身軽になったという。

 加えて、夏の補強でMF前田直輝(前J2松本)、MFエドゥアルドネット(前J1川崎)ら、ジョーの能力を引き出せる選手が加入した。「チームメートが僕のポジショニングを把握し、そこにパスを出してくれている」と感謝する。

 22日の第27節から川崎、セ大阪、FC東京と上位陣との対戦が続く。名古屋は現在勝ち点31で12位。J2自動降格圏内の17位ガ大阪とは、わずか勝ち点4差で気が抜けない。ジョーは「第一の目標はチームの勝利に貢献する得点を記録すること。大事な試合が続くので、しっかり集中していきたい」と意気込む。(金子智彦)