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 動物の命と向き合い、動物園の役割を知ってほしいと、大牟田市動物園(福岡県大牟田市)で22日、一日飼育員体験が開かれた。同園では毎月、子ども向けの飼育員体験を実施しているが、今回は大人に体験してもらおうと50歳以上に限定。事前に応募した市内外の男女計10人が参加した。

 参加者たちはライオン、キリン、サルの飼育をそれぞれ担当。飼育員の指導を受け、獣舎清掃、えさの準備、給餌(きゅうじ)を体験した。

 ライオンの繁殖制御のため、メスの発情を抑制する薬の効果を生殖器を見て確認したり、野生環境に近づけるため、えさの肉を毎日、切り方や種類を変えたり――。あまり知られていない飼育の裏側の苦労に、参加者たちはみな感心していた。

 同市在住の保育士で、ライオンを担当した早川晴美さん(54)は「ふだん入れない獣舎の寝床などを見られ、動物園の役割は娯楽、研究、教育、環境保全と4つあることも初めて知りました。貴重な体験ができました」と話していた。(森川愛彦)