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 東近江市百済寺(ひゃくさいじ)町の田んぼで22日、日本酒「百済寺樽(だる)」用の酒米「玉栄(たまさかえ)」の稲刈りがあった。

 百済寺樽は湖東三山の一つ百済寺で醸造されていた僧坊酒(そうぼうしゅ)で、室町幕府に献上されていたと伝わる名酒。寺が織田信長の焼き打ちに遭って途絶えていた。地域おこし協力隊員の比嘉彩夏さん(31)が昨年、百済寺の浜中亮明住職や地元農家らの協力を得て444年ぶりに復活させた。

 今年は1・5ヘクタールに作付け。百済寺樽の復活プロジェクトに賛同する体験型オーナー18人が5月に田植えをし、稲刈りには近畿や関東から13人が駆けつけた。

 横浜市港北区の豊島(とよしま)昭彦さん(59)は「昨年は出資だけだったが、今年はコメ作りから参加したかった。味わうのが楽しみで重労働も苦にならない」と笑顔で汗をぬぐっていた。(阿部治樹)